PDAに欲しい機能とは
Omicron:PDAの使い道 とか PDA はどう使えるのかということについて
話題が出ているけども、
ここでは、PDA に欲しい機能について 自分なりに整理したい。
NetBSD/hpcmips とかインストールして 遊んでいるわけだが、いったい何に
使いたいのか... このあたり実ははっきりしていない。
UNIX が動き、なんでも したいことができそうだ というだけで いろいろ
やっているわけだが、実際にどういう風に使う(える)と 自分の生活に役に立つ
のだろう?
まずは、前提条件
- UNIX が動くこと
- 最低でも 1 つの CF が使えること
- 画面は 240x320 以上で スタイラスが使えること。
白黒 か カラーかは問わないが、白黒ならば 2bpp 以上
なぜそういう前提なのかはここでは詳しく説明しないが、そういうものでないと
(使う対象ではなくて)作る対象として 面白いと思えない と思っている。
次に、カテゴライズ。自分の中では 2 つのタイプ しかないようだ。
- 1つは、電池で長時間動くタイプ。(以降 TYPE I と表現したらこれのこと)
- 電池で動かすから 無線LAN とか PHS とか は使わない。
- 外部と接続しないから、local-strage に入っている内容物の viewer とか
player とか というのが メインの使いかた
- ストレージは、128MB の CF が かなりやすくなっているようなので、
このサイズで使うことを考える。
- データの転送は CF を抜いて PC で吸い上げるか、RS 232C で転送する。
- もう1つは、リチウムイオンバッテリーで 無線LAN とか PHS とか
マイクロドライブ を 使えるもの。(以降 TYPE II と表現したらこれのこと)
たぶん画面はカラー。
- 会社とか家にいるときは、LAN に接続して使いたいから
CF は 2 つ使えることがたぶん必要。CF が1つで bluetooth が使えても良い
のかも知れないが、なんか厳しいような気がする。Disk も CF じゃなくて
マイクロドライブ使いたい。
- こっちのタイプは 電池で長時間動くタイプとはかなり違う使いかた
しそう。
最初のタイプは、カシオペア E55 とかそういうやつ。いまは 長時間という
条件を満たせていないが、そういうのを前提として 使いかたは考えたい。
次のタイプは、iPaq とか これから出るであろう PDA ということに
なると思う。
で、ここから本題なんだけど 内容はまだまとまっていない。
というわけで 続く。
1. player,vierwer,browser 系
プライペートではないデータ か、マルチメディア系の巨大データ
を 見たり聞いたりするもの系。
辞書
CF が 128MB もあれば CD-ROM の辞書いれられそうだなという気がしてくる。
ちなみに 辞典盤(アスキー) の 辞書のサイズ (圧縮後)
chujien 36,902,746
iwakoku 11,790,522
mypaedia 22,137,185
chiezo 11,946,982
辞典盤は、いろいろ編集して小さくしているので 入りそうだが、
他の辞書は 絵とか入っているのか 極めて大きい。ちょっと厳しいかな。
ちなみに、viewer としては TEXTでは cdrom2 .. Xでは xdic がある。
青空文庫
こういうものこそ 向いていそうだが... あまり詳しく知らない。
地図
今なら、web にあるから 行きたいところの情報を 落して
オフラインで w3m で見れば良い?
音楽
player 使えばいいじゃんという気がするので、
TYPE I で mp3 とか聞けてもまったく嬉しくない。
- 捕捉しておくと 動画とか mp3 とか 専用ハードウェアがあるわけで、
同じ電力なら 専用ハードウェアに分がある(電池の持ちが長い) しかも、
CF 使うなら ストレージが同じわけで、PDA だから有利な面というのはほとんど
なさそう。
TYPE II ではどうかというと、音楽聞いていて バッテリがなくなるのは
とても悲しいからやっぱりいらんという気がする。
ただし、TYPE II では Disk がいいっぱいあるから、
ファイルをおいておいて player に download するというのは 役にたつかも
しれない。
動画
TYPE I は 白黒だろうから論外として、TYPE II ならどうか。
やっぱり しょぼい動画みて バッテリがなくなるのは
悲しかったりしないのかな?
デジカメ(eggyとも言う)もっていたら mpeg4 動画 見れたりするんだから、
それに に download できればいいじゃんという気もする。
エロゲー
こいつは このカテゴリかな?
TYPE I では 厳しいってのは 動画と同じだが、動画のように専用ハードが
あったりしないから PDA で play するのはふさわしい 。
エロゲーやってバッテリがなくなるのはどうなのか。
これこそ有意義な使いかたという説はおいておいて... 夢中になってしまった
人のために バッテリ警告機能ってのは 意味あったりするかも。
- 実は私はまだ この手のゲームで遊んだことがない。mghana 動かしたくて
一度 売場で探したことがあったのだが、探し方が悪かったせいか見付からなかった。
mglvns も出たということで、もう一度トライしようとは思っている。
今は 引越ししないといけないので 9月以降になりそう。
エミュレータ系
ゲームボーイ系とかファミコン系とか MSX とか?
こっちのほうが CPU 使用率は高いように思う。file はたぶん使わないから
動画よりはずっとマシかも。
- エミュレータも 私は日常的に使っていない。( というよりは 使ったことが
ある程度 ) vmware も 1.0 を持っているんだが... 結局日常的には使わなかった。
2. プライベートデータベース系 (+ スケジューラ)
だいたい私は 整理するのが得意ではない。public な Tiki のデータも
書きちらかしているし、private な マシンの Disk の中身は 推して知るべし。
あちこちに断片があって、それが何かわからない状態では消せないし、
何かわかったら 消せるものでもない。やっぱり あるがままを 検索してくれる
システムこそが プライベートデータベースシステムである と思っている。
そして そのシステムでは、あちこち 移動したときに ちゃんと追従して欲しいし、
コピーは1つのものと認識して欲しい。
あと、似て非なるもの も結構たくさんあったりする。そのうち 1 つだけが
本物ではなくて、管理の甘さから Tree 状になってしまっているものもある。
しかも、完全に private なデータだったりプログラムだったりして
失うと永久になくなってしまうとか..
CVS とかで管理することは可能かというと そういう気もあんまりしない。
管理できるほど 整理できていない。適当に登録して
このデータと このデータは どれぐらい似ているか
システムが 勝手に 判断してくれると嬉しいような気がする。
かなりむちゃなことを書いているとは思うが、
web のような 混沌 を相手にするサーチエンジン が立派に機能しているわけだから
個人のデータレベルなら 技術的に簡単な方なのではないか とも思う。
あと、スケジュールや ToDO 管理も 得意ではない。
書き散らしたもの や メールから 拾って来て まとめてくれるシステムがあっても
いいんじゃないかと思う。
日時 を見付けるのは そんなに難しくないと思うし、必要な日時は
将来であって、そういうデータは 基本的に 少ないはず。
こういうことを PDA に期待するのは 今までは無理があったかも知れない。
でも、個人データは爆発的に増えるわけではないのに対し、コンピュータの
能力は ずっと上がり続けるわけだから 数年後には 当り前にできるように
なっているかもしれない。世の中の 大多数の人が 私のように情報の整理が
へたであれば もっと早く 当り前に なるであろう。問題は 私のように
整理がへたな人間がどれぐらいいるか... どれぐらい整理がへたかを判断するのは
わりと簡単かも知れない。 消す気がないファイルを何桁ぐらいもっているか。
10 年間 毎日 100 個の 消す気がないファイルを生産しつづけたら 36万個
になる。ほんとうに 毎日 100 個ファイルを作るのは難しいが、一日
100 通のメールを受け取るのは簡単だし、100 個のファイルからなる
プログラムの一部をちょっと変更したりすれば、消す気がないファイルが
100 個できてしまうかも知れない。
たぶん私は、数十万個のファイルを持っているにちがいない。そういう人の
ランクは、6 である。
3. データ作成
データを作るという観点でいえば、PDA は画面つき タブレットだから
絵とか図のデータを作るのが得意だろうなとは思う。
文章の入力というのは、やっぱりキーボードにはかなわないんだろうなぁ。
----- TYPE II に求める 機能
私の環境は、家に UNIX PC があり、network を 構築されていて、
会社でも それは同じ。通勤には電車を利用しているが 2 駅。
環境が 会社と家で 2 つあるわけで、PDA との同期という機能があっても
あまり嬉しくなく、PDA こそ メインデータの起き場所になるのが
理想的だと思っている。昔は note PC にその役目を期待していたが、
結構重く 持ち歩くのは やめてしまった。この使い方だと keyboard も
display も あまり 使わない。network につながり そこそこの Disk 容量が
あれば良い。じゃあ CF や マイクロドライブをもちあるけば いいじゃん
という気もするんだが、CF を 毎日何回も抜き差しするのは結構抵抗がある。
それなら USB でつながる マイクロドライブみたいなのがあれば それでいいじゃん
という気はしている。ただマシンが十分ちいさいなら 、network で接続されて
いる方が それより良いと思う。USB 接続の DISK なら抜くときに気を使わないと
いけないが、network なら いつ切り離しても問題ないし、切り離した状態でも
別のマシンに接続せずに 即 使えるわけだから 嬉しいはずだ。
というわけで、スロットが 2 つある PDA というのは 私にとって
理想的な 個人情報置場だと 思う。
で、そういう使い方をしている間は、User Interface は 必要なく、
サーバとしての 機能がちゃんと入っていれば いい。
そういうものは、UNIX ならば 基本的に セットアップすれば良いだけだから
あまり 困難はないと思う。
それがクリアできれば、持ち歩いているときに何ができるか ってのが 重要に
なってくると思うけれども、旅行とか 長い時間自分の環境を離れるときは
キーボード付きのマシンを使うと思う。NetBSD/hpcmips だと DISK を入れ換える
だけでそれが可能になるから PDA を使う場面というのは、ほんとうに
日常的な場面のみ ということになりそうだ。(StrongARM の PDA を選択して
しまうとこれができないし、今使っている モバギII for DoCoMo では
マイクロドライブは使えない... まあいいや 今のことはとりあえず忘れる)
持ち歩いているときに何ができるか 何がしたいか...
なんか メモの閲覧とちょっとした修正だけできれば 十分だったりしそうだが...
まあ、そこに入っているすべてのデータの検索と閲覧は可能であって欲しいか。
PDA だから 手間をかけずに簡単にという 条件も付く。
そうすると web ブラウザを user interface にして local にも 使えるけれども
network に接続したときは、自分の端末でおなじようにアクセスしたいってことに
なるんじゃないかと思う。というわけで、データの閲覧と検索については
これで終り。これ以外の選択枝は採りたくない。
当然ながら、検索した結果 URL が 出て来るはずだ、
インターネットにアクセスできるってのは、そういうときに
ちゃんとリンクをたどっていけるという意味で重要なんじゃ
ないかなと思う。
あとは、出先で しかも PDA でどんなデータを作るのか 作りたいか ...
最悪 紙とボールペンの変わりになればいいって気はするのだが...
そうやって作ったデータの再利用とか検索とか難しいから
普段は ちゃんと 文字を入力したいってことになるんだろう。
ただ大量にデータを入力することは絶対しそうにない。
そういうときは、やっぱりキーボードが欲しい。キーボードを持ち歩くぐらいなら
キーボード付きマシンを持ち歩くから、PDA の出番は それができない or したく
ないときに限られるはず。やっぱりメモ的使いかた かなぁ。
絵とか図とかは、PDA は得意のように思う。キーボード付きマシンも
タッチパネルが付いているのだが、キーボードが邪魔になって なかなか
作図が難しい。PDA で絵とか図とか書けると楽しいような気はするが、
カシオペアで動く CE 版 paint ソフトはインストールしてみたが、
結局 なにも書いていないから、私的には だめだった ぽい。絵心がないんだから
仕方がないかも知れない。
じゃあ draw 系ならどうよ と思ったので mgline とか作ってみたのだけれども
これはまだちゃんとは試していない。いずれは 遊んでみたいと思っている。
... というわけで、TYPE II な マシンは とっても欲しいのだけれども
PDA として欲しいわけではなくて、CPU 付きストレージという意味で欲しく、
PDA 的要素は おまけのような気がしている。
- この CPU付きストレージといえるような PDA が出ているらしい。
→ Omicron:LinuxPDA の TerapinMine 関係の話題。
いいなという気はするんだが、この使い方する場合 マシンが壊れた瞬間に
代替機が入手できないとすごく困る。Disk が壊れた場合は、たぶんどこかに
バックアップとってなんとかすることができるが、本体が壊れて
Disk を使えるマシンが 入手できない状態になるのは かなり辛い。
スラドの記事からたどれるスペックを見たが サイズは意外と大きい。
旧リブレットをひとまわり小さくしただけ(旧リブレットでも バッテリと Display
外したらあれぐらいの容積になるような気がする)。
あと、PDA 的機能はほとんどない。そうなると 旧リブレットでもいいかなという
気がしてくる。やはり 小ささ と PDA 的使いかたができるかどうか... というのが
重要なポイントではないかと思う。DISK 容量が 10GB もあるが、これは必要なのか
.. ちゃんとバックアップできるサイズ以上は いらないという気がするが、
バックアップする必要がないデータも 結構おきたいという気がする。
- PDA が メインの情報置場だとしても、それに必要な量というのは
持っている個人情報全部ではないと思う。2年も3年も前のデータをおいておく必要
性は少なくなる。あるにこしたことはないが実際使う機会があるかどうか...
その可能性は小さい。 実際使う機会があれば そのときにデータがないと
かなり困るわけだが、Internet を通して それを手にいれる手段はもっている
とは思う。
ただし、帯域がわりとちいさい し、コストがかかるかも知れない。
このへんの話は、結局 write-back な
CPU キャッシュとメモリ の関係とか メモリと disk の関係とかと 似ているのかも
知れない。違うのは、
1) backup する先が複数ある(and/or 状況によって違う)のと
2)オンデマンドでロードするときだけ コストが非常に大きいかもしれない
(ロードする path は複数あるかも知れない。出先ではどの path もコストが
大きそう)
ということ。このあたり coda を導入すると 劇的に改善しないかなと思っている
のだが、まだ導入したこともないし、詳しく調べたこともない。
----- TYPE I に求める 機能
TYPE II が本当に欲しいものであって、TYPE I は それまでのつなぎかと言えば
その通りだと思う。
ただ、電池で長時間もつという特徴づけができたら やっぱりそれは魅力だったり
する。TYPE II のマシンはリチウムイオンだったりするわけで、バッテリが切れれば
どうにもならなくなる場面が出て来そうだ。そのときバックアップマシンとして
役に立つ場面があるかもしれない。カバンにいつもいれておいて、こまった 時に
使う... そんな使い方かなぁ。そういう使い方であれば 最新のデータが
入っていることは期待できない。入っているものは あらかじめ用意してあった
もの... private なデータならば 非常に重要なもののバックアップ。
private でないデータは、変化がないもの。辞書とか ゲームとか ...
これで作ったデータは、CF を TYPE II マシン に指して.. コピーする。
ただマージしなければならないものは ツールがないと厳しい。
そういうときは RCS,CVS の出番 かな やっぱり。
あとは、つなぎ らしい 役割 。ユーザインターフェイスとかの開発/評価用
マシン。これは重要。Type II で満足いくスペックのマシンを
手にいれられるまでたぶん時間がかかる。
まとめ
いろいろ書いてみたが結局 私的には 次のことができるものが欲しいって
ことになるのかな。
- 期待は 個人の情報をおくためのメインストレージ(1Gbyte ぐらいの容量を期待)
- だけども 小さくないといけないし、スタンドアローンで それらのデータを
検索して、ブラウジングできないといけない。
- バッテリはリチウムイオンでも可。 無線 WAN とか 無線 LAN で接続もしたい。
- それができるものとして 既に iPAQ がある。でも mips の方が嬉しい。
また、StrongARM で良いなら iPAQ 以外に これから いろいろ出て来そうだ。
- mips だと カシオに期待するしかない。BE-300 は PC-CARD のジャケット
も装備できるらしいし iPAQ 並の拡張性は期待できる。
ただし hpcmips とかの対応は PDF での 詳細な情報が
公開されていず なかなか厳しいらしい。
で、課題は...
- Desktop マシンで 、PDA のマシンに データを載せる使いかた。
- nfs と サンバを サポートする。
- プロキシー サーバ を建てて web のキャッシュを構築。
- メールは、procmail とか使って マシンが 接続されていたら
送るし そうでなければ 接続したあと送るように スケジュールする(プログラムを
動かす)。
- PDA のマシンの バックアップ。( or 使わないデータの吐き出し)
- 普通は動作中にできないと困る。
フルバックアップはたまにしかできないと思う。
- バックアップは複数のマシンに 作れるようにする。
- バックアップの効率的な アクセス。
足りないものは バックアップからロード。
パスは、インターネットを通す場合もあるが、(無線 or 優線)LAN だったり
するかもしれない。しかも バックアップ自体も複数あって、
接続できるもの で 一番 早かったり やすかったり する ものを使いたい。
こういうことができた上で、PDA 単体で 全ての データの 検索 表示ができないと
いけない。
まとめは まだまだ続く...
ぜんぜんまとめにならないが... 上のようなことを考えると どういうデータを
もっているか、それを分析しないといけない。
- メール
今は mh 形式で やたらたくさんのファイルになっている。一応分類は
しているが...私は基本的にメールは消さない。
メールは、随時増えて行くが read only のデータという特徴がある。
また、1つ1つのデータは 小さい。
また、Message-ID という identy できるものを持っているという特徴がある。
こういうことを考えると、メール形式の read only データのデータベース
というものが欲しくなる。1 つのファイルに append していくのが
適切だろう と 思っている。
そして、とりあえず fix したいデータは、メール形式で 同列に扱えれば
どうかと 思っている。MIME 形式もあるし フォルダーまるごと って手も使える。
どれぐらい似ているか.. これは Reference を使えば ブラウザで扱える。
というわけで、パーソナルデータのbase にはメールのデータベースと
検索システムは欲しい。
検索システムには、メールのDate より将来の日時を pick up して
ToDo や スケジュールへの登録を手助けする 機能も欲しい。
こういうメールベースのデータベースで すべてが 解決するとは思っていない。
たぶん、自分が 失ってはいけないと 思ったものを 自分で登録することに
なるから、ある程度手間がかかるし ... 失ってはいけないと思に至らない
状態のデータは登録しなだろう。また 基本的に private なデータで
自分で作ったりしたものが 対象になるはず。
- ソースコード (tar+gz でかためられたもの) とか public なデータとか。
それを いじったものとか...
結構 古いものを たくさん持っているんだが、これはどうしよう。
手にいれたときは public な状態だから コピーデータなのだが ..
何年も立てば、public なところから手に入れられなくなる可能性もある。
(というか、それを経験している)
,
というわけで 保存しておくのだが、しばらくすれば バージョンアップされたり
する。その バージョンアップは 自分の望むものではないかも知れない。
たとえば... BSD ライセンスだった コードが GPL コードに リプレースされる
とか、機能とひきかえに サイズが大きくなるとか難しくなるとか...
GNU プロジェクトとか 多くのプロジェクトでは 昔の物をとっておいてくれたり
するが、かならずしも そういうものばかりではない。
かならずしも こういうものを PDA に入れる必要はないが、自分の working set
には こういうものが含まれるということで ここに 記す。
また、あるバージョンのものに手を入れることも多々ある。その場合。
オリジナルのコードはとっておきたい。
例としてあげると、ある CPU アーキティクチャを gcc-1.4x に移植したことが
ある。公開できるものではないのだが... このコードを 捨てたくはないから、
gcc-1.4x と gas と binutils は 永久に保存したい。
こういうレベルのものは それほど多くないが いくつかある。
そして、小改造とか つまらないもの は 山のようにあるような気がする。
永久に失ってしまったものも.... 自分で ng を canna の inline 変換対応に
して 長い間使っていたのだが、ソースは永久に失われた(..と思う)。ng-1.4 が出て
ほっとしたのだが 出なかったらすごく困っていた。
あと、OS まるごと1つというのも持っている。
フロッピー1枚で立ち上がるシステムで、外から login して いろいろできるもの
を組んだことがある。ソースは FreeBSD がベースだったが、サイズを小さいもの
にしたいために、古いバージョンのものを集めたり コードを縮小したり
してかなり手間をかけた。
100 以上のコマンドをいれてあるから、userland のコードもかなりあったりする。
これを作るためには、カーネルのソースコード と userland のソースコード
一式持っていないといけない。
で、こういうものは、あんまりメンテする気がない上 量が多いから、
公開するつもりもないし、自分しか持っていないということになる。
こういうもの を MO には保存 している。
ただ MO を読める装置が 最近減ってきている。10 年先には MO を読める装置は
ないかも知れない。
CD-ROM に保存すれば いいと思われるかも知れない。だけども
読もうとしたときに メディアがいたんでいて読めないかも知れないし、
どのメディアに何があるか分からなくなっているという可能性もある。
メディア には 保険のために 保存 するけども、
やっぱり 生きた状態で 保存するのが 良いのかなと 思っている。
で、こういうものの 保存について...
CVS でちゃんと管理しろや .. といわれたら正にそのとおり。
なんだけども... ある程度うまくいって 保存したいと思うものは
最後までやるとは 信じていない状態で始めて、完全にできる 一歩か二歩手前で終る。
屍 状態のも たくさんあったりする。
で、屍 にもいろいろあって、2-3 年たって 再開し また屍になったり...
こういう 屍で 私の Disk はいっぱいなのだ... うーん どしたらいいのかな。
整理しないといけないな と 思って書くファイルは、最近 .txt という拡張子をつけて
ホームディレクトリにおいて おいたりするんだが... いま数えてみたら
400 以上あった。
- ちなみに 一番良くつかうマシンの ホームディレクトリに
ファイルが 1400 ある。で ホーム直下の ディレクトリは 200 個 。
ホーム以下にある ディレクトリは 3000 で ファイル総数は 8万らしい。
(そのうちメールは 3万5千。ただし メールは ときどき mbox 形式に整理して
いるから もっている総数ではない )
マシンはこれ1台だけではないし ファイルは ホームだけではない。
ホームがあるパーティションは、2G あるんだが 98% つかって いて、
Disk が溢れそうだから これでも ときどき消している。
実は もうなにがなんだかわからん!状態。
ちなみに
一番古いファイルは 1995 年だから この状態にするのに 7 年 ぐらいかけている
らしい。( 訂正: もっと古い 1992 年のファイルがみつかった。)
- それはともかく... なにか探したいものがあって、よくわからない
これらのもの を grep すると 時間はかかるが、見付かったりするのだ。
で、消せなかったりする。
...作ったときから 半年とか かなりの期間 覚えていて、
その間は 整理する必要性を感じていない。
で、それから どういうものを作ったかということ と キーワードだけ
覚えている状態に移行する。そうなってしまうと
整理するのが おっくうだったり (わからないから) 整理するのが困難だったり
する。
もっとひどくなると 適切なキーワードが思え出せない けれども
どういうものを作ったかだけ覚えている 状態になる。
実は、探したいのだが 探せ出せないファイルが実際ある。
あるものを設計したときのメモで 数百行 x 数部のファイル。
作ったのが 1993 年か 1994 年で どういうものを作ったか
は覚えているのだが、適切な キーワードがどうしても 思い出せない。
たぶん消していないし、メールにもしていると思うんだが ...
とか思って、探してみたら 見付かった。! すごく嬉しい
作ったのは 1992 年から 1993 年にかけてであった。ドキュメントの総量
は 2000 行ぐらい。CVS で 管理していたらしい。---
ただし cvs リポジトリは残っていない。残っているのは
最後のソースと ドキュメントだけ。最後のソースといっても
あるカーネルの 変更したところだけなので、実際は何の役にも立たない。
このドキュメントとコード ... なにかということだけ書いてしまおう..
シングルプロセッサカーネル から まともな SMP カーネルに する過渡期の
コード(linux でいうと 2.0 か)をベースに SMP カーネルにするにあたっての
プロトタイプで 下位レベルは マルチスレッド化が可能なlock ベースなのだが
上位レベルやドライバは spl ベースで動くというもの。
このプロトタイプ ... はじめてカーネルを大規模に改造して ちゃんと動くところ
まで持って行ったので 思いいれがある。
あ.. ここでタイムリミット。鈴鹿8耐見にいってきます。
- 11/27 ファイル整理についての後日談
10月頃 長い間使ったマシンは撤収したんですが、結局 マシンの全リソースを
tar てまとめて 新しい環境に送り込んだ。という オチになりました。
新しいマシンで、10GB 分のスペースを用意してそこに ほおりこんだ。
なんだかんだで、6GB ぐらい使うことになったけども 入ってしまった。
で、後で整理しようかなぁと....
ついでに別のマシン(NFS サーバ)に バックアップも作成。
こっちも ASIS。
あぁ。ダメダメな人。
(最終更新 Thu Mar 30 18:49:04 2006)