ギャングスケジューリング
SuzTiki:不定期にっき
ギャングスケジューリングってなにか知っているだろうか?
最近 LKML で ちょっと
話題に
なったようだ。
その中で、
昔仕事で書いた記事
が ギャングスケジューリングの定義として
参照
されている。
-
The Gang scheduling function has the func-
tion of simultaneously allocating the required
number of CPUs when scheduling parallel
programs, and allows you to obtain almost
the same performance when multiple parallel
programs are simultaneously executing, as if
the programs were running alone.
だそうだ。
ちょっとうれしいので、記録。
... 実をいうと、ギャングスケジューリングそのものが、きわめてマイナーな
もので、文献もほとんどない。で、私が勝手に書いて、英語に
翻訳されたものしか ヒットしなかったのだろう。
そんなものでも定義として相応しいと思った人がいたから、参照されたわけなので、
それは名誉なことだ。
- あれ、gang scheduling で検索すると、3万件中、第1位で
ヒットするぞ。すげぇ。
... ということは、少数の人が これがギャングスケジューリングだと思っている
わけではないのか。
細かい話をすると、
上記はうちの会社のスパコンのOSのギャングスケジューリングの話
であってほぼ私のオリジナル。当時 定義だとか実装のしかたとかは、
いろいろあった。
ひょっとして、今では、こういうものがギャングスケジューリングだと
いうことになっているのだろうか?
だとすると... それはとても嬉しいことだ。
- カタカナの ギャングスケジューリング で検索するとどうなるのだろう?と
思ってやってみた。なんと 日本語版 の pdf が第一位でヒットした。
こちらは、126 件中 。しかしなんか不自然だなぁ。どういうからくりで
第一位になっているんだろう?
- まあ、あの文章は、カーネルレベルの技術について
こむずかしいことを書かずに、数値演算プログラムを作ったり使ったりする人の
感性に訴えるようなことを目的としている。良くも悪くも販促向けパンフレット。
そしてギャングスケジューリングについて、そういった性質の文章は実はなかったの
かも知れない。
- それにしても、人から読んでもらえない文章ばかり書いている私が、
ヒット作を持っているとは... 自分でも驚きだ。
- おお、これはすごいですね。参照される文書として生き残っているのはそれなりの理由が
あるでしょうし。こういう基本的な計算機の問題のところで基本資料として参照されるというのはなかなかないことでしょうし。
- 実をいうと、あんまり良いかんじで扱われているわけではなかったり
します。しかもなんか誤解されている感じだし。
でも、参照されたこと自体がそれ以上に嬉しい
ですね。生き残っていることについては、古くからあって、それなりのポジション
にとりあえず付けたものの勝ちっていう気もしなくはないです。
まあ、上で書いたような理由も大きいとは思いますが。
- classicであるという位置付けのものの扱いはこんなものだと思います。classicと
位置付けられること自体がめったにないことですよね?
一応コメント
Linux のスケジューラの メンテナであるらしい Ingo に classic gang-scheduling
と書かれたが、彼は
こういったメールも出している。
実をいうと、概念的には同じものである。
(最終更新 Thu Mar 30 19:21:17 2006)